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青海(おうみ)と申すものの煩悩の叫びブログ。 現在上橋菜穂子さんの守り人シリーズにどっぷりハマリ、原作がとにかく大好き。アニメ、コミックスも好きです。ごくまれに駄文を書くかもです。古い記事にはアニメGH(小野不由美:悪霊シリーズ)のツッコミもあり。
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Sat 13 , 01:51:51
2008/12
ああああ、いっそもう、亀を通り越して、大陸プレートの歩みと言いたい。
年間の歩みがセンチメートル単位だわ(滝汗)

7月に途中まで書いて放置、、改めてぼちぼち書き始めたのが11月。
現在12月中旬。
・・・・・・・・おっかしいな???


とにもかくにも、やっとこさ書き出しました原作感想。
毎度くだらない呟きですが、そんなんでよろしければ「続きを読む?」へどうぞ。




ああもうやばいです好きですこの話!!!
って、守り人の場合全話必ず叫んでる気がしますが。

とりあえず注目せずにはいられないバルサとタンダの関係については最後に存分に語ることとして(ゑ)

多分アニメ見てからの自分の視点の変化を一番感じたのはイアヌ。
アスラに対する期待が、アニメの無人君やシュガのチャグムに対する期待と被って見えて、物凄く不愉快。
この視点はアニメ見なければこんなにはっきりは現れなかったでしょうね。
自分を取り巻く世界の、不満の原因を取り除くことを、自分以外に期待する。
ましてや、強大な力を手にしてしまった、自分よりはるかに小さな子供に対して。
何が「聖なる」「賢い」「清い」だよ。
そんなことで、自分の命を楯にとって、アスラの人生にかぶさるなよ。
あ、この点に対してはトリーシアさんも同罪。
アスラが「子供」であることを、一番知っていなきゃならない人がこれって、罪は深いよ。
「民衆が楽をしたがったからさ」@銀英伝の台詞をしみじみと思い出しました。
そしてこの二人に対する怒りはそのまま返す刀で自分自身の怠惰を責める。
・・・・・・・・痛っってぇ。

「大切に貯めてきたもので、ひたひたに満ちている器を、ひっくりかえして空にする気がないのなら、やめた方がいい」
この言葉と、その後のバルサのとった行動。
自分が持っている幸せを自覚しながら、それでも動くその強さ。
私にはとても真似できなくて、眩しすぎて目が痛むのと似た羨望を覚える。
バルサはそんな自分を「人生を大切に思うことに慣れていない」という。
けれども「見過ごすことは殺すのと一緒」そう思って実行する強さは、とても眩しい。
目を傷めても、見ずにはいられないほど。
本人は自分の人生をどうやって築き上げていけばいけばいいのかわからない、と思っていますが。
今の幸せを守るために、他を切り捨てる。そんな行動をして行けば、温い幸せと罪悪感がセットになって付いてくる。
バルサのとった行動は、自分の幸せのために選び取ったことであり、ちゃんと生き方を知ってるじゃないか、と言ってあげたい。

「大切に貯めてきたもので、ひたひたに満ちてきた器」=タンダ(笑・妄想驀進)
ここでね、バルサがいきずりの子供を助けるためにどうなるかわからない道へ突き進むのに、ちゃんと同じように考えて行動を起こすところが凄いったら。
そしてきちんと自分に出来ることを把握して、自分のやり方で全力を尽くせるところがまた凄い。
いい女にはいい男がつく道理だ。

バルサはタルハマヤの力を「命あるものを好き勝手に殺せる神」と言う。
イアヌの言う「大いなる力」ではなくて。
そういう見方を出来るバルサが大好きです。

シハナに対する思いはもっと複雑。
彼女もタルハマヤの力を端的に「破壊力」として捕らえていると思う。
現実的で信仰の入り込む余地なんてなさそうな。
そんな考え方をする人、と考えると、シハナは私にとって不愉快な人ではない。
・・・・・・・かなり相当怖い人だけど。
カリーナ王女と良い勝負です。
この二人が組んで陰謀めぐらせたら・・・・・怖い。
ただ物事が全て自分の思うとおりになる、という天上天下唯我独尊っぷりは、ブチ折られておくべきだよ。
でも素直に折られたまんまになってる人じゃないからなぁ・・・・・。

自分が「信仰」ちゅーものに結構複雑な感情を持っているので、アスラの持つ「信仰」と、それを外から眺めるバルサの図式が興味深い。
殻に閉じこもっての平穏と、それを外から眺める状態、と言うのは言いすぎか。
様々な信仰や、現象に触れて、それでも自分の捕らえた感覚で話すバルサは凄いと思うのですよ。
世界からの情報を、自分の五感で目一杯捉えて、周囲の意見に流されないで。


今回読み返して、「やっぱり上橋さん凄い!!」と思った表現がいくつか。
シャウの視界からのシーン。
「これまで自分が見てきた世界は、自分に与えられた身体が感じている世界でしかなかったのだ」
これ、身震いしました。
上橋さんて、どれほどの世界を見てるんだろう。
どれだけ生き生きとした世界を感じているんだろう。
本気で羨ましい。
「風が来た!・・・・・ぐうぅんと天空に舞いあがっていく。海に海流があるように、空には、目に見えぬ風の流れが、幾層にもなって流れている。シャウは全身でそれを感じ取り、流れに乗って空をすべっていく」
凄いのだ凄いのだ凄いのだ、気持ちいいのだ。
本当に鳥になれたみたいだ。
(いずれも軽装版163pから抜粋)

最後「サラユの咲く野辺で」でバルサの語りと見ているもの。
バルサが何を見ているのか、それを描写することで「言葉」の元になる「感情」が見えてくる。
「生きるのが嬉しくてたまらないらしい。全身で跳ねている」
この一文がね、ぐわっと来ました。
バルサは淡々と語るでしょう、そこによりそうこの描写。
物語の外にいるはずの私に迫ってくる。
アスラに言い聞かせるバルサの言葉一つ一つが、じわりと暖かい重さを伴って、私の心に入ってきます。


ついついツッコミを入れたくなるトコロ。
交易宿場の早耳のタジルの店で、カイナさんがラ(バター)を作ってますね。
チャッチャチャッチャとかき混ぜて。
が。
季節は真冬。
家畜の凍死の心配をするような季節です。
動物が乳を出す時、それは子供を産んだ後であって、環境を整えてのべつ幕なしに発情するようにしてある現在の日本の牛達でも、子供を産まない限り乳は出ません。
バターを作るには乳(牛でも羊でもヤギでも)が要る。
しかし、そのためには家畜が子供を産まなければなりません。
乳は腐敗が早いので、そもそもバターやらチーズやらは、腐りやすい生乳を保存するための手段。
しかし、凍死の心配をするような状況で、家畜が繁殖するとは思えない。
よって材料の生乳があるとも思えない。
つまり、真冬にラを作るのはおかしい、と思うんですよね。
え、こんな細かいところに引っかかるなって??
すんませんね~~、嫌なやつで。

で、「神」を語るについて、絶対に外せないバルサとタンダの関係についてなんですが。
情けないことに、私これ、初読の時には思いっきりスルーしてました(激爆)
物思いにふけるバルサの肩をタンダが後から叩くところとか、宿で当たり前のように二人部屋を取るところとか、風呂上りに神を拭きながら部屋に入ってくるバルサのシーンとかで、
    「え????vvvvvvvv」
と期待したんですが。
よくよく考えると、バルサとタンダだけでのシーンってこれが初。
精霊では常にチャグムやトロガイがいるわけだし、闇ではタンダはお留守番。
つまり、なんかやたらと親密に見えるけど、ひょっとしてこれは彼らにとっては日常?と思い込み。
精霊でわき腹触られて逃げだした時点では、まだ恋人未満だろうし。と見当をつけてましたし。
結局この時点での私の結論としては

「タンダってば 意地張って我慢しまくるのが習い性になった挙句に、
  バルサの色気に対して反応鈍くなっちゃったんだな」

という結論でした。
・・・・・・・我ながら酷い結論だと思います。
この結論のままに、帰還編の猟師小屋でのシーンも タンダの我慢話ってなオモムキが(酷っ)
いえ、このシーン、凄く凄く大好きですよ!それだけは信じてください石投げないで~~。
そう、このシーン初読の時にも「ゑ??」と思ったんですが、
ヨゴにおける男女関係の基準がわかんないし!!!
頬へのキスは日常の挨拶の範囲内の文化圏かもしれないし!
・・・・・・・馬鹿な深読みしすぎでしたね。

偕成社のコミュニケーションログの部分を全部読んで、上橋さんのコメント読んで、初めて謎が解けたんだっけか??
あれ?その前に二次小説読み漁りだした頃だったかな??
とりあえず、ものの見事に上橋さんの術中にはまった、素直な読者だったことは確かです。
・・・いい年こいて素直すぎ。
つか、トマさん!!!!!
お願いですから、悠長に夕飯のこと聞く前に

バルサとタンダの関係について
全読者を代表してツッこんでください!!!!

ええ、真剣にこのとき思いましたよ。
一人者なタンダが女連れで宿に泊まるって、そりゃあ女の好奇心全開にして突っ込むべきネタじゃぁないですか!!!
スファルだって、タンダがバルサ連れてるのが「普通だったら妻か恋人」と思う関係なんだから、もっともっと突っ込めよな(涙)

罠猟師の出小屋でバルサを発見した時のタンダ、必死すぎて冷静に読むと笑えます。
マクル、本当に轢かれそうだし!!!
この辺の「世界はバルサのために回ってます」的な視界の狭さが アニメタンダの素材だよな、きっと。
バルサの意識が戻っても、まずバルサの無事を全開喜ばないと、アスラ・チキサまで思考が回ってないし。
それでもバルサはタンダの無事を確認すると、そのままストレートにアスラ・チキサの心配に思考が行く。
・・・・・やや、タンダ可哀想・・・かな。
そうそう、マクルの傷の縫い方を「下手!」と断言するタンダ、これは絶対嫉妬が混じっているに違いない(妄想驀進確定事項)
原作タンダって、とても人間できてると思いますが、このシーンを見ていると、バルサに相応しい男になるべく努力したんじゃないのかな、と思ったり。

あ、ちなみに私にとって「神の守り人」で一番気の毒だな、と思っている人。
罠猟師の出小屋で居合わせちゃった、タル・クマーダ
だって、考えてみてくださいよ。
静かな祈りの場所を追い出されてしまった挙句、たどり着いた小屋でバルサ・タンダと取り残され、静かに神に祈ろうと思うと後で二人の世界を作ってる。
しかもタル・クマーダさんたち生涯独身を義務付けられてるのに。
・・・・・これは怒るでしょ(笑)
静かに祈ってなんかいられませんぜ。
耳ダンボ(古っ)にして聞いちゃうか、もしくは
「このバカップルに神の鉄槌をっ!!!」
なんて全力挙げて祈ってしまうか。
彼の心の平穏を祈ります・あーめん←罰当たりな発言


つーことで、取り留めないし語りつくせないですが、「神の守り人」の感想はこの辺で終了ってことで。
お付き合いいただき ありがとうございましたm(_     _)m



以下 おまけ。
「熱に浮かされて話すうわごとを、人に聞かれたくない」
・・・・・・どんなことを話すのだろう???
・・・・・・・・・・・(妄想発動中)





「タンダ、おかわりっっ!!!!!」
・・・・・・・・・・・(逃亡)
 
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職業:
しがない揉み屋
自己紹介:
こんにちは、青海と申します。
GHにハマり、そのご縁で守り人にほれ込みました。
ごくまれに文章書くときもあり。
ヘンな物体ですが、ヨロシクお願いいたしますm(_ _)m
もし何ぞ青海に申し付けたい事などございましたら、
oum_syou@yahoo.co.jp
までご連絡くださいまし~~v
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