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青海(おうみ)と申すものの煩悩の叫びブログ。 現在上橋菜穂子さんの守り人シリーズにどっぷりハマリ、原作がとにかく大好き。アニメ、コミックスも好きです。ごくまれに駄文を書くかもです。古い記事にはアニメGH(小野不由美:悪霊シリーズ)のツッコミもあり。
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Tue 09 , 22:38:37
2007/10
本放送の時にちょっと引っ掛かったけど、スルーしてしまったこの台詞。
回を追う毎に段々気になってきたので、せっかくだから思うところを述べてみようかと思っています。
ただ、記憶うろ覚えの部分ありますので、細部違いましたらご容赦を。
暗く長い文章になってますけどゴメンナサイ。

まず、姐さんが
「八人の命を助けるから」
「お前、英雄にでもなるつもりか」
このやりとりに、まず一瞬ひっかかりまして。
通常「英雄」という言葉、皮肉で使う時もあるでしょうが基本的にポジティブというか良い意味で使われると思います。
が、この時の声音のニュアンスがわりと否定的に聞こえまして、「??」という感覚を持ちました。

その後、問題の
「人は英雄という名の生贄を求める」
英雄=生贄
かなりな否定ですよね。
そしてジグロは逃亡するまでは自国の英雄であった人物。
このやりとりから、ジグロは「英雄」という立場にかなりの苦痛を感じていたんじゃないでしょうか。

原作ではジグロは
○目立つ事が嫌い、もしくは苦手で、槍の腕を褒めそやされて かえって人前で槍を振るう事を嫌がるようになった。
○ジグロの兄 カグロのイメージでは、もしジグロとユグロの立場が逆だったら一生人前には出ないだろうとの推測。
(この推測は、後にバルサが語るイメージとの一致が見られることから、かなり的を射た見方だと思われます)
そういう人が「英雄」という、虚像が一人歩きしやすい立場に立たされたら。
やはりかなり苦しいのではないでしょうか。
英雄=虚像が一人歩きしやすい立場という定義も私の否定的見解かもしれませんが、一面の事実だとは思っています。

本放送の時の感想で、武人でなくなるのが辛いのではないか。とも書きましたが。
しかしこの二つを合わせても、国も氏族も捨てる理由になったのかは疑問です。
これはやっぱり謎のままで、それで良いのだと思います。

しかしもう一人の「英雄」になってしまったチャグム。
彼にとって父帝から告げられた
「英雄を生きよ」
恩人以上、親同然の人を切り捨てて、為政者として人心を掴むべく虚像を演じろというこの言葉。
これを聞いた時、はっきりと
「英雄という名の生贄」
の言葉を思いだし、どうにもせつなくなりました。

「英雄」の座を捨てて、泥と血にまみれた道を進んだジグロと。
必死に生き延びた結果、「英雄」に祭り上げられたチャグムと。
物語りを通じて、この二人の英雄の対比を、神山監督は描きたかったのかもしれないと思いました。
どちらがより良い、ではなく。
どちらも必死に生きた人の物語りなのかなと。

くどくど長々とした文章にお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m

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