総括感想ー人物編：チャグム

と、言うことで。
やってきましたチャグム編。
・・・・この人、タイトルのとおり「精霊の守り人」なんだから、本来主役なハズなのに。
タンダに抜かされ三番目の感想。
私の愛の偏りが伺えますな（笑）

ではでは、「続きを読む？」から御覧あれｖ

まさかここまで心配すると思わなかった、意外性筆頭がこの子でしょう！（私にとって）
原作のやんちゃ坊主は結構可愛いとは思いましたが、アニメでは髪を切ったあたりからだいぶ凛々しくなり早くから大人びた雰囲気を出してきました。
「そこらへんのガキ」に紛れきれない感じで（原作チャグムはもっとただのガキだった気がしますがそこが可愛かったと思う）、「早く大人になってしまった子供」というイメージだったのですが。
・・・・・・そんな子がたまに（特にバルサに対してみせる）「ただの子供の顔」に、予想外にやられてしまいました。
えええ、ちょっと待って？？私おっさんは好きだけど子供にこんなに心配したことないよ？？？
とびっくりするくらい、あのぴかぴか笑顔に籠絡されておりました。
・・・・・恐るべし、チャグム。

なにやら宮中のチャグムファンクラブが、あちこちあちこち暗躍してて（笑）
たぶんチャグムの知らない期待があっちからもこっちからもそれこそ雲のように湧いて出る（？）
あんたらいい年こいた大人が、何でそんなに子供に過大な期待をかけとるんじゃい！！！
感想でも叫んでましたが、あれ本気で怒ってました（え、大人気ない？？はい、わかってはいるんです）

話は飛びますが、私が大好きなファンタジーにひかわ玲子の「エフェラ＆ジリオラシリーズ」があります。
ネタばれになりますがこれに出てくるジリオラ、とゆー子が（子、といえるトシになってしまった自分が怖い）やっぱりとある大国の皇女様。
が、この皇女、宮中が嫌いで嫌いで家出して、ほかに皇位継承者がほとんどいない状態なので、当然追っ手がかかり、狙われ続けるんですがそれでも
「あんなところに帰るもんか！」
と言い放ち、実際に帰らず自力で生きていく、という結構型破りな話となっています。
この強烈さは結構私の中で忘れがたく、バルサ姐さんが
「え？一暴れしてやろうか？」
（姐さんがそーゆー意味で言ったんじゃないのは重々承知してますよ）の台詞とあいまって
「振り捨てちまえ！！！宮なんか！」
とついつい心のどっかで応援していたのだと思います。
原作も読んでますし、もちろん結末も知ってて見ているわけですが、やっぱりチャグムの下した結論は悲しかったなぁ。
私にとってはチャグムが宮に帰る決断を下したのは何故なのか。
それが今更ながらに謎です。
ジグロがどうして故郷を捨てたのかに匹敵するくらいの謎。
結論を知ってて見てるので、感想各所でわかったようなこと書いてますが、根本のところは謎なまま。
自分でも無茶を言うとは思っていますが、チャグムが宮に戻らずバルサやタンダと一緒に暮らせたらよかったのにと結構本気で思ってます。
・・・・・その場合、タンダに露骨に邪魔にされそうですが（ゑ）

アニメになって、原作以上にしんどい思いをさせられた（笑）筆頭もチャグムでしょう。
おにーちゃん大好きな分、死んじゃったと聞いたショックもでかいし。
早くからおにーちゃんの死を知った分、「いずれ宮に還らなきゃならない」というのが絶えず圧し掛かってきたし。
卵は腹ん中居座って自分じゃ出てこないくせに出せ出せ煩いし（？）
挙句に自分死ななきゃ生まれない、そうならないと日照りで国が死に絶えると脅かされ。
挙句に「出産」
物語の主人公って不幸じゃなきゃ始まらない、というのがある意味鉄則ですが、アニメになって話を増やしたぶんどんどこハードル上げられてましたね。
・・・う～ん、不幸。

最終回でバルサに抱きついて泣くシーン
「あ、チャグムの顔がバルサの乳にストライクだ！」
と思ったのは私だけではないはずだ（笑）
しかし「夢」で再会したときは肩の高さに、「天と地」で再会したときはバルサの背を追い越すわけだから、今このシーンを見ておけば、チャグムの成長をわからせるための伏線だ！！！！
・・・・・・そんなこと考えてる私は「天と地」までアニメ化してくれることを本気で期待しています。
（何年かかるんでしょうね？）

チャグムで好きなシーン
タンダと一緒におにぎりもぐもぐ。
トロガイにニュンガロイムの説明をされて、気持ち悪そうに胃をさすった後バルサ見上げて笑うところ！
ルチャの勝負を見つかって首をすくめているところｖ
「もう負ぶってやらないよ」といわれてむっとするところｖ
タンダのプロポーズをこっそり聞いてるところ（笑）
ラストで冠落としてバルサに泣きつくところ。

チャグムの好きな台詞
「さっさと娶っちゃえばいいのに」
あっさり言いやがる。子供のフリして特権振りかざしてないか？そのまま頑張ってじれったい大人どもを焚き付けてくれい！！
チャグムの台詞は、言葉よりもバルサを呼ぶ声音が好きなのが多かった。

ラルちゃん祭りのときの自己犠牲精神溢れるチャグムの台詞は、結構聞いててこっぱずかしいので私としてはイマイチ。
健気なんだけど・・・・イイコなんだけど・・・・・う～～～ん。

と、言うわけで人物編チャグムでした。
タンダとは逆に、凄い難しかった。
チャグムは好きなんだけど、どう表現して良いやら。
ぐるぐるした文章でごめんなさいｍ（_　_）ｍ