青海(おうみ)と申すものの煩悩の叫びブログ。
現在上橋菜穂子さんの守り人シリーズにどっぷりハマリ、原作がとにかく大好き。アニメ、コミックスも好きです。ごくまれに駄文を書くかもです。古い記事にはアニメGH(小野不由美:悪霊シリーズ)のツッコミもあり。
Tue 18 , 02:16:03
2008/03
つーことで、守り人三作目、「夢」の感想行きます。
うむむむむ、亀の歩みだ。
ホントは「流れ行く者」発売までに、既刊全部感想書ければ・・・なんて甘っちょろいことを考えてたんですが。
甘すぎる思考でした。
流れ行く者、発売日はまだ不明のようですね。
書店に聞いてみましたが、まだわからないそうです。
四月入ったら、また聞いてみようっと。
いつも迷惑かけてる店員さん、ごめん。
有能なことを覚えられたがために、狙って話しかけてます。
(だってハンパな人に話しかけると結局アナタに話がいくんだもん)
さて、本題です。
またぐだぐだと語ると思いますが、それでも良いというお心の広い方は「続きを読む?」からどうぞ。
うむむむむ、亀の歩みだ。
ホントは「流れ行く者」発売までに、既刊全部感想書ければ・・・なんて甘っちょろいことを考えてたんですが。
甘すぎる思考でした。
流れ行く者、発売日はまだ不明のようですね。
書店に聞いてみましたが、まだわからないそうです。
四月入ったら、また聞いてみようっと。
いつも迷惑かけてる店員さん、ごめん。
有能なことを覚えられたがために、狙って話しかけてます。
(だってハンパな人に話しかけると結局アナタに話がいくんだもん)
さて、本題です。
またぐだぐだと語ると思いますが、それでも良いというお心の広い方は「続きを読む?」からどうぞ。
この話、大好きですね(いや全部好きなんですが)
ずいぶん長い事、「バルサがタンダを取り戻す話」としか認識してませんでしたが。
でも間違ってないですよね??
文庫になって、上橋さんの後書きを読んで、あらためて「外れた者」であるタンダやトロガイに目が向きました。
タンダって、バルサと比べると穏やかだし定住してるし、すっかり常識人代表のような気がしてたのですが、言われて改めて 彼も「外れた者」だったのだなと気付きました(遅い)
死の縁を舞う鳥を、美しいと思って魅かれていったタンダ。
どんな子供だったんでしょうね。
死に魅かれて導かれた先で、いわゆる「普通」と違う生き方を見出して。
そんなタンダの目に、嫌でも死と向かい合わねばならないバルサはどう映ったんだろう?
「真昼の子」と称されたタンダは、きっと呪術師としては珍しいタイプなんじゃないかな。
呪術師らしくない呪術師なんだろうな~と思います。
そんなタンダが心配と、後に怒りから起こした行動を、「そういうやつだから」と言えるバルサ姐さんが好きですよ。
ええ、とにかくこの話の見所は、タンダを気遣うバルサ姐さんにあると言っても過言ではない!!!
土産にユグノを引っさげてみたり(笑)、殺されそうになっても気遣ったり。
うろたえてるバルサ姐さんなんて、想像するだけで美味しすぎるvvvv
やっと戻れたタンダと再開するシーンなんて、短い会話しかしてないのに幸せそうですよこの二人!!!
あーもう良かったね、さっさとくっつけオメデトウ!!!!位の勢いで大好きですこのシーン(支離滅裂)
そして
ユグノ連れて帰ったらタンダが嫉妬するんじゃないかとかでも嫉妬されてもバルサ一人でわかってなさそうとか狩人達はこの二人ふつーに(語弊があるか?)夫婦と思ってるよねとか
そんな妄想が暴走して止まらなくなるのもこの話の特徴です(ゑ)
ユグノは最初どうしようもないヤツと思って読み進んだのは良く覚えてます(苦笑)
しかし彼の
「さあ、揺すってやろう くすぐってやろう ――ふるえて、はじけろ!」
これはぞくぞくしました。
上橋さん、講演会で「物語を読むというのは生きていいくためには別に必要でないこと、しかしものすごく楽しいこと」と仰ってましたが(私の記憶なんで、詳細うろおぼえですよ)、音楽もそれと同じ。
別に生きるために必要でもなんでもないんですが、あの腹の底からわきあがる衝動、何かの形にして外の世界を揺さぶらずにはいられない衝動。
この一文が、凄くそれをあらわしてると思うんですよね。
あああああ、すごい。
特に「歌」は自分を使って=楽器という媒介無しに世界を揺さぶれる。
羨ましいなぁ。
もしも「夢」を映像なり何なりの形に起こしたら、このシーンをどう表現するか??
・・・・逆にこれは文章以外の形にして欲しくないかもしれない、私は。
でも何となく似てるイメージのあるものはあります。
ベートーヴェンの第九、四楽章のソロのバリトン。
他のソリスト、合唱、オケを従えて歓喜を歌い上げる箇所が、どこか通じるものを感じています。
歌のためには他のものを捨ててしまえるユグノ、そして戦いへの衝動で命すら投げ出してしまえそうなバルサ。
全然似ていない二人なのに、この一点だけは怖いほど似ています。
タンダは自分に「狂気にも似た熱意」があるのかで悩んでいますが、そこで踏みとどまる強さがあるのだと私は理解しています。
現実の「大地」にしっかりと根を張った、呪術の世界が見えてもなお揺るがず「現実」に居られるバランス感覚を持つタンダだからこそ、バルサを踏みとどまらせているのかな、と。
だからこそ、「真昼の子」とトロガイ師は称したんじゃないかな。
そしてもう一人の主役、トロガイ師。
「夢」から帰ってこなかった人ですが、全てを捨てて人生を変えた、ということでは凄いエネルギー。
「花番」との別れで、歯を食いしばって種を受けとる強さがいいなぁ。
「醜く老いた」といわれても「50年かけて育てた顔さ」と言い切れる強さがまぶしい。
ゼンとユン
元々ゼンがこの話で好印象だったんですが、アニメのゼンを見てからそのイメージで読むとイイ!!!
ユンもぶーたれた表情とかがたまりませんvv
ゼンの声で「あんた、リー・トゥ・ルエンなんだな」と言ってもらいたいです!!
この想像を楽しめるのはアニメの恩恵v
逆にジンはアニメのイメージで読むと違和感ありまくり・・・。
アニメのジンだと、絶対にチャグムから離れなそうぢゃないですか(笑)
チャグム
「小生意気なガキ」からきかん気の強さをばねにして、成長してきました。
でもバルサとの再会で、我を忘れて抱きつくところ。
バルサ、よかったね、チャグムも良かったね~~~ともらい泣き寸前。
長い事バルサに比重が偏っていた私ですが、チャグムへの感情移入が強くなれたのもアニメのおかげ。
(しかしアニメチャグムと原作チャグムの間にも、結構違いがあると思ってる)
最後のバルサとタンダの会話、そしてタンダが思い返すトロガイの話。
色合いが複雑で、捕らえづらくて、でも何度も読み返せずにはいられない。
このラストシーン、あとあとまで響きます・・・。
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ずいぶん長い事、「バルサがタンダを取り戻す話」としか認識してませんでしたが。
でも間違ってないですよね??
文庫になって、上橋さんの後書きを読んで、あらためて「外れた者」であるタンダやトロガイに目が向きました。
タンダって、バルサと比べると穏やかだし定住してるし、すっかり常識人代表のような気がしてたのですが、言われて改めて 彼も「外れた者」だったのだなと気付きました(遅い)
死の縁を舞う鳥を、美しいと思って魅かれていったタンダ。
どんな子供だったんでしょうね。
死に魅かれて導かれた先で、いわゆる「普通」と違う生き方を見出して。
そんなタンダの目に、嫌でも死と向かい合わねばならないバルサはどう映ったんだろう?
「真昼の子」と称されたタンダは、きっと呪術師としては珍しいタイプなんじゃないかな。
呪術師らしくない呪術師なんだろうな~と思います。
そんなタンダが心配と、後に怒りから起こした行動を、「そういうやつだから」と言えるバルサ姐さんが好きですよ。
ええ、とにかくこの話の見所は、タンダを気遣うバルサ姐さんにあると言っても過言ではない!!!
土産にユグノを引っさげてみたり(笑)、殺されそうになっても気遣ったり。
うろたえてるバルサ姐さんなんて、想像するだけで美味しすぎるvvvv
やっと戻れたタンダと再開するシーンなんて、短い会話しかしてないのに幸せそうですよこの二人!!!
あーもう良かったね、さっさとくっつけオメデトウ!!!!位の勢いで大好きですこのシーン(支離滅裂)
そして
ユグノ連れて帰ったらタンダが嫉妬するんじゃないかとかでも嫉妬されてもバルサ一人でわかってなさそうとか狩人達はこの二人ふつーに(語弊があるか?)夫婦と思ってるよねとか
そんな妄想が暴走して止まらなくなるのもこの話の特徴です(ゑ)
ユグノは最初どうしようもないヤツと思って読み進んだのは良く覚えてます(苦笑)
しかし彼の
「さあ、揺すってやろう くすぐってやろう ――ふるえて、はじけろ!」
これはぞくぞくしました。
上橋さん、講演会で「物語を読むというのは生きていいくためには別に必要でないこと、しかしものすごく楽しいこと」と仰ってましたが(私の記憶なんで、詳細うろおぼえですよ)、音楽もそれと同じ。
別に生きるために必要でもなんでもないんですが、あの腹の底からわきあがる衝動、何かの形にして外の世界を揺さぶらずにはいられない衝動。
この一文が、凄くそれをあらわしてると思うんですよね。
あああああ、すごい。
特に「歌」は自分を使って=楽器という媒介無しに世界を揺さぶれる。
羨ましいなぁ。
もしも「夢」を映像なり何なりの形に起こしたら、このシーンをどう表現するか??
・・・・逆にこれは文章以外の形にして欲しくないかもしれない、私は。
でも何となく似てるイメージのあるものはあります。
ベートーヴェンの第九、四楽章のソロのバリトン。
他のソリスト、合唱、オケを従えて歓喜を歌い上げる箇所が、どこか通じるものを感じています。
歌のためには他のものを捨ててしまえるユグノ、そして戦いへの衝動で命すら投げ出してしまえそうなバルサ。
全然似ていない二人なのに、この一点だけは怖いほど似ています。
タンダは自分に「狂気にも似た熱意」があるのかで悩んでいますが、そこで踏みとどまる強さがあるのだと私は理解しています。
現実の「大地」にしっかりと根を張った、呪術の世界が見えてもなお揺るがず「現実」に居られるバランス感覚を持つタンダだからこそ、バルサを踏みとどまらせているのかな、と。
だからこそ、「真昼の子」とトロガイ師は称したんじゃないかな。
そしてもう一人の主役、トロガイ師。
「夢」から帰ってこなかった人ですが、全てを捨てて人生を変えた、ということでは凄いエネルギー。
「花番」との別れで、歯を食いしばって種を受けとる強さがいいなぁ。
「醜く老いた」といわれても「50年かけて育てた顔さ」と言い切れる強さがまぶしい。
ゼンとユン
元々ゼンがこの話で好印象だったんですが、アニメのゼンを見てからそのイメージで読むとイイ!!!
ユンもぶーたれた表情とかがたまりませんvv
ゼンの声で「あんた、リー・トゥ・ルエンなんだな」と言ってもらいたいです!!
この想像を楽しめるのはアニメの恩恵v
逆にジンはアニメのイメージで読むと違和感ありまくり・・・。
アニメのジンだと、絶対にチャグムから離れなそうぢゃないですか(笑)
チャグム
「小生意気なガキ」からきかん気の強さをばねにして、成長してきました。
でもバルサとの再会で、我を忘れて抱きつくところ。
バルサ、よかったね、チャグムも良かったね~~~ともらい泣き寸前。
長い事バルサに比重が偏っていた私ですが、チャグムへの感情移入が強くなれたのもアニメのおかげ。
(しかしアニメチャグムと原作チャグムの間にも、結構違いがあると思ってる)
最後のバルサとタンダの会話、そしてタンダが思い返すトロガイの話。
色合いが複雑で、捕らえづらくて、でも何度も読み返せずにはいられない。
このラストシーン、あとあとまで響きます・・・。
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プロフィール
HN:
青海
性別:
非公開
職業:
しがない揉み屋
自己紹介:
こんにちは、青海と申します。
GHにハマり、そのご縁で守り人にほれ込みました。
ごくまれに文章書くときもあり。
ヘンな物体ですが、ヨロシクお願いいたしますm(_ _)m
もし何ぞ青海に申し付けたい事などございましたら、
oum_syou@yahoo.co.jp
までご連絡くださいまし~~v
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ごくまれに文章書くときもあり。
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