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青海(おうみ)と申すものの煩悩の叫びブログ。 現在上橋菜穂子さんの守り人シリーズにどっぷりハマリ、原作がとにかく大好き。アニメ、コミックスも好きです。ごくまれに駄文を書くかもです。古い記事にはアニメGH(小野不由美:悪霊シリーズ)のツッコミもあり。
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Fri 27 , 02:29:48
2009/02
すすすすすす、すみません。
なかなか決心がつかなくて先延ばしにしてましたが、やっと見ました。

詳しい感想はいつもどおり「続きを読む?」に書きますが、これは、凄かった。
スタッフの努力と覚悟の程が見えた気がします。


が、録画タイマーの時間を直したら、逆に狂ってやんの(涙)
冒頭1分弱くらい切れてるっぽい。
土曜日までにきちんと直さなあかんです、はい。

たまらなかったです、今回。
ええ、もう。ほんとに。

上橋さん、あちこちで「魔法でも何でもない」世界と仰ってましたが。
アニメスタッフも、徹底的に「普通の人々」でかえしてきましたね。
英雄でも豪傑でもない、「普通の」人。
(すみません、水滸伝@北方謙三とかその辺を最近読んでるもんで)

ソヨンさん、確信犯で覚悟を決めてるけれども体は震えるし。
小物筆頭ワダンくん、あれだけ言いたい放題言ったけれども情が動くし。
頭領、情が厚いようにも見えるけど、エリンがソヨンを助けて危うくなった時は「これでいいのかもしれぬ」とか言うし(これは原作どおりですが)

彼らは皆、善人でもなく悪人でもない。
そんな簡単にキッパリと割り切れる存在じゃ ない。
自分が大事、でも情もあるから揺れ動く、でも結局自分の利を優先する、悪く言えば狡さ。
その狡さを責めるのは簡単だけど、同じ立場に自分が立たされたら?
鏡に映った自分を見せられている気がしました。
全くの等身大、怖いくらいクリアに映し出す鏡を。
正直、きつかった。

たまたま読んだ「月の森に、カミよ眠れ」
これの解説で、「上橋さんの物語は、読んでる自分に問いかけてくる」と述べていて。
あと、「揺らぐ狭間にある人々を書く」と書かれていたのかな。
その意味を実感して、そしてアニメ「獣の奏者」がまさにその2つを描き出していると気づいた。
これは、スタッフの皆さん、凄いな、と。
・・・・・・その凄さのおかげで、この回、凄く良くて、その分物凄く痛かった。
ぐっじょぶ!!と言いたいのだが、それだけの作品なのだが、感情は素直に喜べない。
ごめんなさいm(_  _)m


ソヨンさん
ぎりぎりの嘘をつきつづけた。
頭領の言葉とか、ソヨンさんの覚悟とは遠い所からきてる。
思いやりは嬉しかったろうけど、苦しかったろうな。
霧の民の戒律を守って死んでいったけど、彼女は「霧の民」でありたかったんだろうか?
納得してる部分と、反発してる部分、両方が揺らいでるように見える。

「村の闘蛇のこと、宜しく頼みます」
ずっとエリンとの仲良し家族ばっかり見てたけど、やはり彼女は手がけた闘蛇達も愛しかったんだな。
わかっていて特滋水をあげて、結果音無し笛を焼き捨てて。
ソヨンさんの「死ぬ覚悟」って、自分を頼りにしている生き物を手にかけた、その事からもきてるのでは。
でも、それでも。
エリンを助け出した時は、すでに傷もあるから諦めているけど。
あの時、傷がなかったら、助けに来るエリンを見て生きる方に賭けてはくれなかっただろうか、と考えてしまいます。
いや、そうなっちゃうと話が進まないのは知ってるんですが、それでも生きていて欲しかった。
守り人でも思いましたが、ないものねだりばっかりしてますね、自分。

「アッソン・・・」
号泣。
アッソン、男の沽券にかけて、ちゃんとソヨンさんを迎えにくるよーに!!!!
ソヨンさんの元・婚約者(脳内確定事項・笑)よザマーミロ!
ソヨンさんはアンタなんか歯牙にもかけないってよ!
(・・・・・ほぼやつあたりです、ごめんなさい)


頭領「これでいいのかもしれぬ」
これ、一気に守り人「天と地」のカンバル編ラストのバルサとチャグムの会話が出てきまして。
「心がいろんな言い訳を用意して傷を塞ごうとする」だったかな?
まさに、それだな、と。
悪いとは言わないよ、そうしなきゃ進めないことだってたくさんあるし、生きていかなきゃならないもの。
でも  それだけに、ふと思い出したバルサの姿がまぶしかった。
あああ、やっぱりバルサ姐さんは私にとって特別だ、と脱線全開で思わずにはいられなかった。


ヌック&モック
彼ら、出してもらって大正解だったと思います。
あそこで、何の立場にもとらわれず正直に感情言ってくれる人が居て、助かった。



全体に「見せ方」・・・演出とか間とかそういうもの。
凄く良かった。
ソヨンさんに別れを告げられたエリンの、意味がわからない、わかりたくないあの間。
血のかわりに散る紅葉。
文字とは違う、映像でしかできない魅力でした。
最後のソヨンさん、オフィーリアみたいだな。

多少ツッコミたいところもありましたが。
あの処刑台ってばなんであるのとか サジュの家族の気遣い空回りっぷりは何とか 心配で後追いかけてきたわりには傘合羽完全装備の上歩いてきてるサジュ父母とか あんなに目立つところに居て大丈夫なのかソヨンさんの元婚約者とか ソヨンさんの顔だけ浮いてる角度なんか妙?とかありましたが。
・・・・・・・多少???
でも凄かった。
アニメとか、可愛い丸い絵とか、牧歌的背景とかに惑わされちゃいけません。
凄いアニメです、これ。
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