「人でなく虎でなく」

毎度更新遅くてすみません。
・・・たくさんの方がいらしてくださってるのに～。
ただ、今回は色々考えてしまい、自分の中の整理がつかなくて手間取りました。
多分いろんな人が色んなことを思ったんじゃないかな、今回は。

良いとこも悩んだトコもたくさんあるので、今回はテンションのばらつきが激しいです。
が、とりあえず書いてみます。
書けば整理できるかもしんない・・・（気弱）
と、言うことで「続きを読む？」からどうぞ～。

アヤシイカルボさん
・・・・・単なる変な人ですから。
祭りの翌朝で、見てる人がいなくてよかったね。

夏至祭り翌朝
後片付けチャグム、なかなか堂に入ってきていい感じじゃないですか。
前回書き忘れましたが、帰りしょげてバルサさんの三歩後ろをついて歩いてきましたよね。
それでバルサさんが、「あんたの親は嬉しかっただろうよ」と言った後には、並んで歩いて帰ってきてます。
その雰囲気から今回の朝が、ストレートに繋がっているのが嬉しい。
見守るバルサさんのまなざしがいい。
ただ、これ以降のバルサさんとの対比になるから、それを思うとちょっと寂しい。
この生活を、もしかしたらチャグム以上に楽しんで、貴重なものと思っているのはバルサさんなんだろうな。

ガキ大将登場
お姐さんとお呼び！！！！
バルサさんが許しても私が許さないよ？？（笑）
つか、目が悪いんじゃないの？？（けっこうまじ）
チャグムのあの戦法、どっちかと言うと姑息の部類に入るんじゃぁ・・・。
少なくとも正々堂々の戦い方ではないよ（心理戦を馬鹿にする気は毛頭ないですが）
あの勝ち方、今まで誰もやらなかったらそっちのほうが問題だよ。
「昨日の相撲（←をい）を見た奴からの挑戦状か？」「そんなところさ」
ここで答えるバルサさんが浮かべてる微笑はけっこう意識して作ってるんだろうね。
実際はもう戦闘モード入ってる。
チャグム、雰囲気だけからすぐ察してて、賢い分気の毒だ。

タンダの家にて
久々登場です、タンダ。
前回何やってたかって、救護テントに詰めてたんじゃないか？との友人様のご意見ｖ
私も賛成に一票ｖｖ
ここで、戦いに向かわせたくない、隠れていればいいんじゃないかとの消極策を出すのはいかにもタンダ。
ま、そんなことで済むヤツであればそんな手紙を送りつけるはずもないので、この意見は言ってるタンダも説得力がないと思っていたのだろうな。
珍しく大人に見送っています（・・・・私の中のアニメタンダって・・・）
久々に、「武人」（カンバルなのかロタなのかはわからないですが。でもヤーサム親子を見る限りでは、ロタっぽくないので、カンバルの服装なのかも知れない、そのわりには寒そうだけど）の服装をしたバルサ。
すみません、久々の三角筋と上腕二頭筋と上腕三頭筋と上腕筋とに萌えていいですか？（・・バカ）
最後、タンダに微笑んで話すバルサさんの顔、これはタンダだから見せるんでしょうね。
タンダがおとなしく見送ったのは、この笑顔に見惚れたからではないか、って気も、かなり本気でしています。

「殺さずの誓いを立てた身だ」
・・・・・・そうきたか。
原作ではこの誓い、ないですよね。
止めを刺そうとしてためらうシーンがいくつもありましたもの。
でも殺すための道具である槍を手放せないバルサさん、矛盾にがんじがらめになっているのが逆に見えてくる。
やっぱり原作よりも若いんだね、バルサさん。
原作では悩みぬいた後の諦めのようなものが目立ってるけど、この時点ではまだ悩んで足掻いてる。
そんな風に感じる。
でも、殺さないって・・・・・凄い自信なんですけど。
お互いに武器を持って、本当に実力が伯仲してたら手加減なんてする余裕はなくなるだろうし。
（相手が自分より強くて、殺す気でこられたらもちろん無理だろうし）
ある意味、凄い自信家ですよ、バルサさん。

落ち込むチャグム
・・・・どっちかと言うとバルサさんの自業自得なので、そこまで落ち込まなくても（ゑ）
誰もチャグムを攻めないから、自分で自分を責めちゃうけど。
それほどまでに守りたいと思われていることを、感じ取れるといいね。
慰めるタンダ、今回はずいぶん大人じゃないか（笑）

カルボ登場
ヨゴ刀を捨てたカルボくん。・・・・・・バカ？？？
自分より明らかに強かった相手に、相手の得意な得物かつ自分の不慣れな得物で立ち向かうってか？？
短槍を握って２０年のバルサさんに対し、３年練習して勝とうってか？？？
自分から勝つ可能性を捨ててない？？？
そりゃ、間合いからすれば、懐に飛び込むまでは不利だろうが、狩人君たちは立派に刀で渡り合ったけど？？？
この変な執着心は異常だよ、怪しいよ。
ストーカーでしょ、この場合。
トラックバックの機能がよくわからないのでやりませんが、興味ある方はふなななえさんの「囲炉裏端の鍋」のこの回の感想へどうぞ。
一つ目の漫画が凄い笑えます（二つ目ももちろんですが）
こんな感じにアヤシイやつですよ、カルボくん。

睨み返すバルサ姐
チャグムを見破られて見返すバルサ姐。
カマかけられたんだろうから、空っとぼければいいのに、とちょっと思う。
でも睨み返す瞳の強さは凄い。
このときの作画さん、ぐっじょぶ！！！

「お前を切って過去を清算する」
責任転嫁だよ、それわ。
どうでもいいけど、飛んでるトンボが美しい。

関所にて。
バルサさん、のっけから物騒な気配が大放出。
知らずにここから見た人がいたら、絶対悪役だと思うって。
こういうときの余裕のなさは、アニメバルサさん特有だね。
暴走した手綱を槍で絡めとって抑えるのはかなりな力技。
おとなしい馬でよかったね。
この馬、顔はかなり忠実に描きこんであるけど後肢のバランスの描き方はいまいち。
忠実に描いた分表情もあまり出ていない。
（驚いたときはともかく、落ち着いたときとかね）
・・・あまり馬を知らない人が描いたとみた。
鼻息とかの効果音はかなりリアル。

道中の井戸
ネズミの死骸って・・・・。
公共物にそれは犯罪でしょ、バルサさん、カルボくん。
馬方くん、「崖の上の武人と同じ槍を・・・」
同じじゃないでしょ！！！
バルサのは穂先が片側だけ、カルボのは両側！！！！全然違うって！！！！

途中の小屋にて
この先生、けっこう只者ではない。
どう考えてもこのバルサさん、物騒で薄気味悪くて、馬方の反応が普通だって。
虎になった男の話、山月記を思い出したけど、・・・あれは本来どんな話でしたっけ（激爆）
ずっと気乗りのしない生返事を続けていたバルサさん、虎の話の終わった後、やっと少し人間味を感じさせる。

雨宿り
えと、確認しますが雨の森の中ですよね？
時刻は早くても午後？？（雨で早めに行程を切り上げたとしても）
ましてや夜になってしまったら、どう考えても真っ暗。
それで、一晩中額を掠めて飛礫撃ってたんですか？？？？
暗視スコープでも持ってる？？？
チャグムがタンダに助けを求めに行くときも思ったんですが、山の夜を舐めちゃいけないと思うんですが・・・・・。
・・・・・・今回は軒先からの明かりが漏れてたって思っておこう、うん。
距離を置いて、神経を弱らせ眠らせず、弱ったところを襲う。
ゲリラ戦の方法としては非常に正しく効果的だと思います。

翌朝
バルサさん、立派に不審人物。
守る対象に怖がられる、というのは作戦ミスなんじゃないかと・・・・。
馬が倒れた後、荷物があって立ち上がりづらくて、でも踏ん張って立ち上がる感じは好き。

「そんなことに他人様を巻き込むんじゃねぇ」
だから巻き込んだのはバルサさんじゃないってば！！！
（気持ちはわかるが、つい突っ込み）

カルボへの呼び出し
声優さんが凄いんですよ、このシーン。
この怒声、そして無関係の先生達を襲わせることに対しての怒り。
この声、これがあるから怒りの説得力があるんだと思う。

「お前の相手はこの俺だ！俺だけを見ろ！！！」
・・・・・・・・・・・その執着は既に恋。
競争率激しいよ～覚悟しなよ？？？？
どうしてもカルボは笑ってしまいます。

頭突きのバルサさん
あれだけ間合いに踏み込んで、モロに顔（特に鼻やられてたよね）やられて。
一度間をおいたのはバルサさんの息が限界だったのかも知れないけど、バルサさんのほうがよっぽど強く見えます、この時点で。

「どうやら虎になるほかないようだ」
この言葉で、不殺の誓いを破るしかない、と思ったのでしょうか。
ここから段々と表情が殺伐としてくる。

飛礫者
弱っっ！！！！！
ほんとーーーーーに！！！！弱っっっ！！！！！！
でも念のためふん縛っておいたほうがいいよ、馬方くん。

バルサＶＳカルボin竹林
相対して睨みすえるバルサさんの迫力。
チャグムやタンダといるときの面影は微塵もなくて。
三年前、殺さなかった理由を淡々と語るバルサさん。
湧き上がる怒りをぶつけて。
「私にもやらなきゃならないことがある。邪魔する奴は」
・・・・・ここまではまだ、迷いがあったのかもしれない。
でもここからが「怒り」に自分をゆだねてしまったのだと思う。
ちっぱおけと言われたカルボ、動揺が内心肯定したことを物語ってますよ。

バルサ？虎？VSカルボin草原
ここからはカルボ、押されっぱなし。
迷いの差、動揺の有無、その辺で戦況が左右されるくらいには、実力が伯仲してたの・・・・かな。
バルサさん、勝負がついたとき、自分で殺していないのわかったと思うんです。
実際に人を斬った手ごたえを間違えてしまえるほど、バルサさんの後悔は浅くないと思おうので。
ただ、怒りに任せて殺す気になっていたことのほうがバルサさんとしては重要で。
自分の中の闇と相対して、真正面から見つめた故に「私は虎だ！！」と叫んだのではないかと。

・・・・・・・・・・すみません、考えのぐるぐるはちっとも収まってないや。
カルボの結末に関しては、これでいいの？？？という気分がぬぐえないし。
リアルタイムで見て図～～っっと考えてるんですが、結論は出ないまま。
単純に考えればご都合主義、といいたくなるんですが、製作側、特に神山監督は何を考えてこの結末にしたのか？？・
まだ当分悩みが続きそうです。


文庫版、闇の守り人買いました。
後書き、解説、この二つがあるだけでも買った価値はあったかと。
この解説があるから、これだけ悩んだという意見もある。
これほどの人が安易なご都合主義で終わらすわけないよな、と。